公益財団法人 農民教育協会 鯉淵学園農業栄養専門学校

栄養士を育てて53年卒業生のキャリア紹介

No. N-06「一番食品株式会社 関東美野里工場」勤務の松﨑さん

勤務先紹介
 一番食品株式会社は福岡県飯塚市に本社を置く食品メーカーで、従業員数は約600名、事業所が仙台・東京・名古屋・大阪・福岡にあり、工場は福岡県と茨城県(関東美野里工場)の2カ所あります。関東美野里工場は小美玉市にあり従業員数は約70名です。一番食品(株)は、調味料・スープ・たれ等を製造販売しており、特徴としては4,000品目を多品種少量生産し、その約90%がプライベートブランド商品であることです。全国約5,500社からの依頼により、皆さんが良く目にしているコンビニエンスストアのお弁当についている個包装のタレやスープ、焼き肉のたれ、甘いチョコレートソースなどを生産しています。

松﨑裕子さん〔栄養士・平成10年度卒業・52期〕

Q:入職から現在までのキャリアをご紹介ください。

A:学校卒業後は、栄養士として病院、老人ホームで働いていました。病院では治療食、アレルギー食を担当、老人ホームでは、嚥下障害のある利用者様への食事提供(きざみ食、ペースト食、とろみ、おかゆ食)を担当しました。その後栄養士以外の仕事にも興味を持ち、一番食品(株)に平成16年に入社しました。入社後は、品質管理部門に配属されました。初めは現場研修、翌年福岡県にある本社品質保証部で2週間の研修を行いました。主に微生物検査(一般細菌、大腸菌群)からスタートし、同時に現場管理として工場内衛生パトロール、製造実績の入力、商品カルテの作成を行いました。その後、備品の発注も担当するようになりました。

Q:やりがいや心がけていることは何ですか?

A:やりがいは、備品発注の中で相見積から少しでも安い価格で購入できた時です。心がけていることは、生産現場と離れた品質管理という部門の為、生産現場の方とのコミュニケーションを大切にしています。

Q:栄養士資格取得を検討している人に向けたメッセージを一言お願いします。

A:私は「資格があると就職に有利」と考え、また、生きていく上で「食」は切っても切り離せないので「栄養士」を選びました。栄養士資格の取得を目的に鯉淵学園へ入学しましたが、学校では栄養士養成科目だけではなく、園芸・畜産の実習等があり楽しく過ごした事を覚えています。

松﨑裕子 (2).JPG

 

*お話を伺ってみて*
 松﨑さんは、栄養士として病院・福祉施設を経験した後に食品会社に勤務されています。食品会社は、栄養士の能力の中でも「食品衛生」の知識や技術が活かせる現場ですね。また、コメントとして本校での学校生活、特に農場での実習を楽しみながら栄養士という就職に有利な資格を得られたことについて触れられていたことは、私も松﨑さんと年が近いのでその感覚は同じです。とても懐かしさを感じました。

〔文責:食品栄養科副科長 浅津(47期)〕

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