公益財団法人 農民教育協会 鯉淵学園農業栄養専門学校

栄養士を育てて53年卒業生のキャリア紹介

No. N-05 「全国地方競馬教養センター」勤務の大室さん

勤務先紹介
 一冨士フードサービス株式会社の事業所、「全国地方競馬教養センター」に勤務しています。全国地方競馬教養センターは、栃木県那須塩原市の那須連山のふもとに、約30万平方メートル(東京ドーム約6.5個分)の敷地をもつ、全国の地方競馬の騎手を目指している生徒が通う養成学校です。2年間のカリキュラムを経て試験に合格し卒業を迎えると、配属先の地方競馬場で騎手デビューすることになります。現在、競馬関係者が利用する宿泊施設「那須寮」と生徒が生活している「寄宿舎」、2か所の献立を作成しています。「那須寮」では宿泊者や職員さんが満足いただけるようなお食事、「寄宿舎」ではアスリート食を提供しております。

大室 梨子さん(旧姓:加藤)〔管理栄養士・平成27年度卒業・69期〕

Q:入職から現在までのキャリアをご紹介ください。

A:入職時は「有料老人ホーム」の配属となり厨房作業(仕込み、調理、盛り付け、配膳、下膳)などを1年半行いました。2年目から新設の「特養老人ホーム」にて、厨房作業と事務作業(発注業務、食数管理、個別献立作成、アレルギー対応、献立作成)などを行いました。3年目に現在の「全国地方競馬教養センター」に異動し、管理栄養士免許を取得したことでスポーツ栄養に携わることになりました。事業所責任者として献立の作成・発注・お客様(顧客窓口)への連絡・相談を行いながら、生徒さんの要望をお聞きし、より良い食事が提供できるように調理員さん達と協力しながら食事提供をしております。

Q:やりがいや心がけていることは何ですか?

A:生徒さんから「苦手なものが食べられるようになった」、「このメニューがおいしかった」など、食事を喜んでもらえた時にとてもやりがいを感じます。365日訓練に励む生徒さんに対しマンネリ化させない献立作りを心がけており、月に数回行事・フェアを、年に数回スペシャル献立を取入れており、目で見て楽しめるメニュー作りにも励んでいます。 また「栄養士だより」を作成し、食事の悩みや栄養価についての内容を掲示して、生徒やお客様に食事の時間を楽しんでいただけるよう工夫しております。

Q:栄養士資格取得を検討している人に向けたメッセージを一言お願いします。

A:栄養士は「食」をサポートするだけではなく「人との繋がり」「人との信頼」で自分の見える世界が広がっていく、素敵な職業です。ぜひ栄養士免許を取得し一緒に働きましょう。

4月厩の様子.jpg

*お話を伺ってみて*
 大室さんは、管理栄養士を取得し育ちざかりにも関わらず体重制限が厳しいアスリートへの食事提供をされています。中々特殊な食事とは思いますが生徒さん方に寄り添いながら会社や事業所の皆さんとの連携により、喜んでいただける食事提供をされている様子が伺えます。「栄養士だより」にも触れていましたが、絵の得意な大室さん。こちらも楽しく表現されているのかなと思いました。いつかお馬さんを見にお邪魔したいところです。(厩舎の写真は中にお馬さんの影が映っています。こちらはイメージのみでご容赦ください。)

〔文責:食品栄養科副科長 浅津(47期)〕

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