No. N-03 「水戸済生会総合病院」勤務の深谷さん
勤務先紹介
「水戸済生会総合病院」は、水戸市双葉台にある総合病院です。済生会は、明治44年に明治天皇から桂太郎総理が、恵まれない人々に対し十分な医療を届ける事業(施薬救療事業)をおこすようにとのお言葉(済生勅語)を賜り設立された、全国組織の社会福祉法人恩賜財団です。生(いのち)を済(すく)う会と書いて済生会。水戸済生会総合病院は、済生会の元に昭和18年に開設され、現在は廊下続きで「茨城県立こども病院」があります。本校卒業生が勤務する「栄養科」の業務は、個々の入院患者さんへ美味しく安全な治療食を提供すること、疾病の治療・促進のための細やかな栄養指導をおこなうことに加え、NST(栄養サポートチーム)の一員として活動しています。
深谷 奈々さん〔管理栄養士・平成22年度卒業・64期〕
Q:入職から現在までのキャリアをご紹介ください。
A:入職後は調理業務(下処理、調理、盛付、配膳、下膳など)を担当していました。3年目から給食業務(発注業務、食数管理、個別献立作成、アレルギー対応、献立作成など)を担当、8年目(平成31年)に管理栄養士を取得した後は、臨床栄養管理にも携わり、現在は献立作成、アレルギー対応、栄養管理計画書の作成や食欲不振の患者への面談などの病棟業務、ベットサイド栄養指導などを担っています。
Q:やりがいや心がけていることは何ですか?
A:食欲不振の患者さんと面談し、少しでも食べられるようになった時や「おいしい」と言っていただけることが一番のやりがいです。
Q:栄養士資格の取得を検討している人に向けたメッセージを一言お願いします。
A:栄養士は生活には欠かせない「食」をサポートする大切な職業です。ぜひ栄養士を取得して一緒に働きましょう。
また、水戸済生会総合病院では4名の卒業生が活躍しています。
左から大澤 梨乃さん〔管理栄養士・平成24年度卒業・66期〕、
深谷 奈々さん、
堀口 里美さん〔栄養士・令和元年度卒業・74期〕、
関 由莉子さん〔栄養士・平成25年度卒業・67期〕
栄養士としてのキャリアアップが図れ、出産育児のサポートも整っている環境は大変ありがたいと思います。
*お話を伺ってみて*
深谷さんは、本校の栄養士養成課程を2年制に変更した初年度の入学生です。4年制課程と並行して教育を行っていた時期でもあり、教員側としては創意工夫の連続でした。また、2年制課程に変更後の教育内容はかなりコンパクトとなり栄養士として社会で活躍できるか不安ではりましたが、しっかりと仕事を続けている様子から問題は無かったと確信できました。
〔文責:食品栄養科副科長 浅津(47期)〕