公益財団法人 農民教育協会 鯉淵学園農業栄養専門学校

学園長室より

2023年 新年のご挨拶

2023年 新年のご挨拶

 

学園長 島﨑弘幸

 新年おめでとうございます。

 皆様には、穏やかな新春をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。お陰さまで鯉淵学園農業栄養専門学校も、学生、教職員とともに、新しい年を迎えることが出来ました。日ごろより当学園を温かく見守って頂き、またご支援を賜っております皆様には心より感謝を申し上げます。

 振り返りますと、2019年から始まった新型コロナ感染症(COVID-19)は、今なお多くの人々を苦しめており、社会的にも、経済的にも大きな混乱を起こしました。本学園でも学生数の減少など容易ならない状況が続いておりますが、これまで学園内に感染症の広がりはなく、多くの学生を抱える学校として、次々と型を変えるコロナ感染症を無事に乗り超えて来れたのは、何よりも幸いであったと思っています。

 また、年頭に当たって、本学の農業教育、食品栄養教育の重要性を改めて感じています。社会的に混乱の続く2022年でしたが、同年末の時点で食品栄養科への栄養士求人は、定員(40名)の2.4倍に達しており、専門学校卒業の栄養士が引続き社会から求められていることが分かります。一方、アグリビジネス科では、農業法人(茨城県内外)への就職が顕著であり、自営の就農者がそれに続いています。日本の食糧調達は、安価というだけで海外調達(輸入)が主要となり、自国での生産が軽視されていたように思います。その結果として、就農者の所得の減少、就農者人口の減少、高齢化が進んでいます。

 しかし、いつまでも平和が続くと思っていた時代にも、国家間の紛争が生じ、一瞬にして海外からの食糧調達の難しさや混乱、食料品の高騰がおこりました。自国での食糧増産の必要性が改めて見直されるようになっており、農水省も新しい政策を打ち出そうとしています。これからの日本の農業は変わらなくてはなりません。若者が競って就農する高収入や、生きがいが得られる農業に変わらなくてはなりません。本学は、若者(高校新卒)から社会人(脱サラや定年退職後の皆様)まで、また、日本政府の国際交流機関が受け入れているアセアン諸国の若者まで、広く就農を希望する皆様の教育を実施してまいりました。食品栄養の指導者および農業ビジネスの指導者に、これからも質の高い教育を行います。歴史ある鯉淵学園農業栄養専門学校の伝統を維持しながら、新しい日本の栄養士教育、農業ビジネス指導者教育に邁進する所存です。

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