公益財団法人 農民教育協会 鯉淵学園農業栄養専門学校

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レポート

野菜を使った食品学実験!

 2年生は、後期に「食品学実験」を履修しています。

 食品学実験は、食品成分の分析を通じて、分析方法の原理と成分の役割について学びます。食品成分としては、水分・灰分・タンパク質・脂質・ビタミンCなどの測定を行っています。栄養士の履修科目に実験もあることは、あまり知られていないので意外に思われるかもしれませんね。

 試料には、私たちが普段から食べている食材を使用します。今回は、野菜に含まれる色素の組成を『薄層クロマトグラフィー』という方法で調べました。まず、乾燥させた野菜を粉末にして試薬と合わせてサンプルを作成します。次に、特殊なシートの決められた線上にサンプルを数滴たらし、スポット(点)を作ります。さらに、そのシートを試薬で満たした展開槽という容器の中に入れて、スポットを展開(毛細管現象で上昇)させます。このスポットの色や移動距離から色素の組成を判別します。失敗せず、上手に色素が分かれるかドキドキ......上手くできた!と実験後でも測定値の計算とレポートにちょっぴり苦戦する学生も。「大変、大変~!」という声も聞こえますが、身近な食品を扱うことで、学生たちは興味深く取り組んでいます。

写真①_R.JPG

 < 野菜を粉末にしてサンプルを作成する様子 > 

写真②_R.JPG

< 野菜の色素が成分毎に展開されていく様子 >

写真③_R.JPG

< 実験は班ごとに行いますが、クラス全体で協力して作業しています >

食品学実験・科目担当

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